引越しまでに粗大ごみの収集が間に合わないときの選択肢と、頼む順番
- 公開日
この記事は6分ほどで読めます
この記事には広告(アフィリエイトのリンク)が含まれます。リンク先で購入された場合、運営者が報酬を受け取る場合があります。評価は広告の有無で変えていません。

引越し日が決まっているのに、自治体の粗大ごみ収集の予約が引越し後の日付しか取れない。そういうときは、収集を待たずに「持ち込む」「許可を持つ業者に頼む」「引越し前に売る」のどれかへ切り替えます。残り日数が短いほど、選べる手は減ります。
間に合わないときの4つの選択肢
- 清掃施設(処理場)へ自分で持ち込む。自治体によっては事前の電話連絡が必要
- 市区町村の許可を持つ回収業者に頼む。日程の融通は利くが、料金は見積で確かめる
- 売れるものは引越し前に売る。引き取ってもらえれば処分費がかからない
- 旧居に置いていけるかを、管理会社・大家さんに確認する。無断で置いていくのは不可
全体の判断(そもそも何を運び、何を捨てるか)は、引越しの不用品は運ぶ・売る・捨てるどれかにまとめています。この記事は「粗大ごみの収集日が合わない」場面に絞ります。
自治体の粗大ごみは申込から回収まで何日かかるか
日数は自治体と時期で変わります。多くの自治体では、事前に電話やインターネットで申し込み、手数料券(シール・ステッカー)を買って貼り、指定された日に出す方式をとっています。ただし、次の点は自治体ごとに違います。
- 申込から収集までの日数(予約が混み合う時期は、目安より後ろの日付になることもある)
- 1回に出せる個数の上限
- 品目ごとの区分と手数料
- ネット受付の有無と、ネットで申し込める品目の範囲
- 引越しシーズンの混雑
具体的な日数や金額はこの記事では書きません。引越しが決まったら、いま住んでいる自治体の公式サイトで「粗大ごみ」「引越し ごみ」のページを開き、次の点を確認してください。 予約状況を早めに見ておくと、手を切り替える判断が早くできます。
- 申込方法(電話・ネット・窓口)
- 手数料と、手数料券の買い方
- 申込から収集日までの日数
- 1回に出せる個数の上限
- 家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機)の扱い
- 施設への持ち込みの可否と、受け付けている曜日・時間
間に合わないときの4つの選択肢
清掃施設へ持ち込む
収集を待たず、自分で処理施設に運べば日程の問題は消えます。自治体によっては、引越しなど多量のごみは施設への持ち込みか、許可を持つ業者への依頼で処分するよう案内しています。持ち込みの条件は自治体で違います。
- 事前の電話連絡や予約が必要かどうか
- 手数料の決め方(重さで決まるところがあります)
- 受け付けている曜日・時間(日曜・祝日は受け付けない施設もあります)
- 持ち込める品目
持ち込みには車が要ります。車がないときは、レンタカーなどの手配とその費用を見込みます。
回収業者に頼む
残りの日数が少ないときの現実的な手です。ただし、家庭から出るごみを回収できるのは、市区町村の許可を受けた業者か、市区町村から委託を受けた業者に限られます。許可と見積の取り方は次の章で書きます。
引越し前に売る
状態がよく、需要のある家具・家電は、売れれば処分費がかかりません。出張買取やフリマを使う場合も、引き渡しの日を引越し日より前に確定させます。買い手がつくまで待つ手は、残り日数が短いと使えません。「いつまでに売れなければ、持ち込みか業者に切り替える」と、期限を先に決めておきます。
旧居に置いていけるか
置いていけるかどうかは、賃貸借契約と管理会社・大家さんの判断で決まります。借主の判断で残すことはできません。置いていきたい物があるときは、退去の連絡の時点で管理会社に尋ね、可否と費用を書面かメールで残しておきます。退去時の部屋の状態確認や費用負担の考え方は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が一般的な基準を示しています。
回収業者に頼むときの見積の取り方
許可を確認する
環境省は、市区町村の許可や委託を受けずに家庭のごみを回収することは認められていない、と案内しています。家庭の廃棄物を回収できるのは「一般廃棄物処理業の許可」を持つ業者で、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では回収できません。
見積を取る前に、次の3つを確認します。
- お住まいの市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または市区町村の委託)があるか
- 許可番号を教えてもらえるか。自治体の公式サイトの一般廃棄物(収集運搬)許可業者一覧に載っているか(一覧がなければ担当窓口に問い合わせる)
- 許可を持つ別の業者と提携して回収する形のとき、どの業者が運ぶのか
環境省は、「無料回収」と称して高額な料金を請求する業者や、集めた物を不法投棄した疑いで逮捕された事案があると注意しています。スピーカーで巡回する業者やチラシ投函の業者は、まず許可の有無を確かめます。
追加料金の聞き方
見積で、次のことを口頭だけでなく書面かメールで受け取ります。
- 見積の総額に含まれるもの(基本料金・作業員の人件費・運搬費・処分費)
- 階段作業、搬出経路が狭い、分解が必要といった場合の追加料金の有無と、その条件
- 当日に品目や数が増えたときの追加の単価
- 立ち会いの要否と、キャンセル料のかかる時期
写真を送って見積を出す業者もありますが、写真と実物が違ったときの扱いも先に聞いておきます。複数社から取ると、料金の差だけでなく、許可の有無や説明の丁寧さも比べられます。
引越し業者に頼める場合と頼めない場合
引越し業者が不用品を引き取るかどうかは、会社とプランで違います。家庭の粗大ごみを回収して処分するには、一般廃棄物の許可を持つ業者である必要があるため、引越し業者が自社で行うのか、許可業者と提携して行うのかも確認が要ります。
見積のときに、次の点を聞きます。
- 不用品の引き取りサービスはあるか。あるなら対象の品目と料金
- 引き取れない品目(家電リサイクル法の対象品など)があるか
- 自社で回収するのか、提携業者が回収するのか
各社の対応は、契約する会社の見積書や約款に書かれた範囲が前提です。この記事では特定の会社のサービス内容には踏み込みません。
引越し日から逆算するスケジュール
-
STEP
1か月前
自治体の粗大ごみを申し込み、売るものを出品する。引越し業者に引き取りの有無を聞く
-
STEP
2週間前
収集日が引越し前に決まっていなければ、持ち込みか回収業者に切り替える。業者は複数社から見積を取る
-
STEP
数日前
持ち込みの電話連絡と車の手配、または回収業者の日程を確定する。売る物の引き渡しを終える
-
STEP
当日
搬出までに回収を終える。回収が引越し後になる物は、旧居に残してよいか管理会社に了承を得ておく
やってはいけない処分
間に合わないからといって、次のことはしません。
無断で置いていく・ごみ置き場に出す
- 旧居に家具や家電を無断で置いていかない。置いていってよいかは契約と管理会社が決める
- 粗大ごみをごみステーションに出さない。多量のごみ、粗大ごみ、家電4品目などは、自治体の引越し時の案内でもごみステーションに出せないとされていることが多い。出してよいか迷う物は、自治体の公式サイトで確認する
- 空き地や山林、道路脇に捨てない。廃棄物処理法第16条で、廃棄物をみだりに捨てることは禁じられている
よくある質問
粗大ごみの予約が引越し後の日付しか取れません。どうすればよいですか?
予約はそのままにして、引越し前に処分する手を並行して探します。清掃施設への持ち込み、許可を持つ回収業者への依頼、売却のどれかで先に片付けば、予約はキャンセルします。キャンセルの方法と期限は、自治体の案内で確認してください。
無許可の業者に頼んでしまったらどうなりますか?
環境省は、無許可業者について、高額な料金請求のトラブルや不法投棄の疑いがあることを注意喚起しています。トラブルになったときは、お住まいの自治体の廃棄物担当課や、消費生活センターに相談してください。
家電リサイクル法の対象になる冷蔵庫・洗濯機は、粗大ごみとは別の手順になります。詳しくは引越しで冷蔵庫と洗濯機はどうするかで書いています。

